新しいカフェが続々と開店するジャカルタ。ジャカルタのカフェ文化は競争も相まって極めて洗練されている。舌の肥えた味にうるさいジャカルタ市民の目は厳しく、評価の低いカフェはあっという間に淘汰される。新しいカフェが日々生まれ、先月あったカフェが無くなっていることも日常茶飯事。
アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ。世界中を旅する中でカフェ文化に触れてきたが、ジャカルタのカフェ文化は質も量も他の追随を許さない。カフェの店舗数、コーヒーの味、カフェの雰囲気。どれをとっても、ジャカルタは世界一のカフェ文化を持っていると感じる。どのカフェも個性豊かで洗練されたコーヒーや空間を提供する。平均して全てにおいてレベルが高いのが、ジャカルタのカフェ文化の特徴だ。
カフェ文化の全盛期にあって、お気に入りのカフェを見つけるのは楽しみでもあり、難しい点でもある。乱立するカフェの中から本当に良いカフェを見つけるには、コツと経験が必要となる。ここではいくつかのポイントを伝えたい。
まず、グーグルマップの評価が5段階中4以上で、評価数が少なくとも200件以上のところを優先的に訪ねるようにする。その上で、コーヒーにこだわりのあるカフェはいくつかの共通した特徴を兼ね備えている。店名にRoastery(焙煎所)と入っているカフェは、自前で焙煎していることが多く、高い確率で店主がコーヒーにこだわりを持っている。また、メニューにV60(日本のペーパードリップ)があるカフェは、コーヒーの淹れ方にこだわりがあると考えて良い。これらの要件を満たすカフェはほとんど例外なく良い味のコーヒーを出してくれる。