ジュネーブのスーパーはいつも閉まっている。正確に言うと、行きたいときはいつも閉まっている。ジュネーブには、ミグロやコープといったスイスの大手小売店があるが、夕方は7時に閉店。仕事を定時に切り上げなければ、冷蔵庫の中から食料品がどんどんなくなっていく日々である。
「週末に行けばよいのでは?」
全くその通りである。ただ、ジュネーブのスーパーマーケットは土曜日しか開いていない。日曜日は街中から人っ子一人消えてしまう。スーパーどころかカフェすら開いていない。まさにゴーストタウンである。
もちろん、土曜日にバックパックを担いで買いだめに行くわけであるが(袋を持参しない場合は紙袋を買わねばならない)、たまには土曜日もどこかへ出かけたい。そうなると、土曜日も食糧調達に行くことができない。ジュネーブ独身一人暮らしの場合、残業続きで土曜日も遊び歩いていると本格的に飢餓状態に陥ることもある。
食糧調達は計画的に。旅人もジュネーブの週末にはお気をつけて。