ホテル・マジャパヒ(Hotel Majapahit)

独立戦争の起点となった文化遺産に認定されている老舗ホテル。

ポイント

オランダ植民地時代の1910年にオランジェ・ホテル(Hotel Oranje)として創業。創業者は、シンガポールのラッフルズ・ホテルやヤンゴンのストランド・ホテルを創業したサーキーズ兄弟。日本統治時代はヤマト・ホテル(Hotel Yamato)と名を変え、1969年にホテル・マジャパヒとなった。1945年9月19日「ヤマト・ホテル事件」の舞台として有名。日本降伏後に再上陸したオランダ人によって、オランダ国旗がヤマト・ホテルに掲げられた。翌朝、スラバヤの青年たちが抗議のために集まり、赤・白・青のオランダ国旗の青色の部分を破り、インドネシア国旗として掲げた。この出来事によって、武力闘争が始まり、独立戦争へと繋がっていく。ホテルには今なお同じ場所にインドネシア国旗が掲げられており、観光の目玉となっている。なお、青年たちが意図したかは定かではないが、オランダ国旗の青色は「祖国への忠誠心」を意味する。ホテルの内装や設備は1994-1996年に改修されており、コロニアル様式の建築と美しい庭園が魅力。近代的なホテルを好むインドネシア人には「お化け屋敷」と揶揄されて敬遠されるが、それ故、宿泊料は比較的安価に設定されている。旅行客にとっては文化遺産に安価に滞在できるのは嬉しい。

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