ポイント
華僑が持ち込んだ朝食文化はジャカルタでも確実に現代に溶け込んでいる。大きな看板が目印の店内には、メニューは無く、入口で突然注文を聞かれる。支払いは驚く程安い。店先では若者が、やかんにコーヒー豆を入れ、直火に掛けて煮出す。ネルドリップの布をフィルター代わりに使い、手際よくコーヒーを注いでいく。コーヒーの味は、華僑系喫茶店でよくある味で、濃いロブスタ種。煮出されたコーヒーは濃さが命で、コンデンスミルクと合わせるのがメコン地域のコーヒー文化にも似ている。客も中華系が多いのか、「マレー人か」と聞かれる。「日本人だ」と返すと、「謝謝」と笑顔が返ってくる。華僑の観光客も多いのだろうか。来店の際は豚肉饅頭を試して欲しい。
