イギリス植民地時代を感じるヤンゴン。民主化以降、高度経済成長の中心地となったこの街は、時代の波を感じることができる場所でもある。

イギリス統治下で設計された古い建物が並ぶダウンタウン(旧市街地)。中華街やインド人街が通り一本挟んだところに共存し、ネピドー遷都前に使われていた美しい庁舎がそのまま残されている。ランチやカフェで休憩を挟みながらダウンタウンを散策すれば、ヤンゴンを満喫した気分になれるだろう。

ヤンゴン環状線は大都会ヤンゴンの裏の顔も見せてくれる。中心部から離れ少しずつ変わる風景。人々の往来も少なくなり、ヤンゴンのベッドタウンというにも寂しい地区が広がる。ただそれは、経済成長が少し遅れているというだけであって、子供と父親が昼間に手をつないで散歩している風景は幸せそのもの。経済発展と文化・伝統のあり方について考えさせられる旅となるだろう。

シュエダゴン・パゴダスーレー・パゴダは、ミャンマー人にとって仏教がいかに大切なものか教えてくれる。経済成長とともに日本人が忘れてしまった価値観と出会うことができる。

ヤンゴンは食の宝庫でもある。民族料理の専門店が多数あったり、外国料理を扱うレストランも多い。